日本の専門職障害者就労をともに推進するため

IT専門職研修のご購入を提案いたします

施設長の挨拶

提案したるは我、採用したるは君達 ベルト・ブレヒト

 障害者就労のペースが落ちています。コロナ禍の影響も有りますが、根本的な原因は雇用のための仕事が狭まっているからです。主な仕事である事務仕事と補助業務が減っている様です。このため利用者が、就労の機会が得られないという問題に直面していませんか。

 ベルーフはドイツ語で職業ですが、専門職を意味しています。専門職就労が、障害者就労の本質的解決というのは障害者就労の先進国ドイツから学んだ戦略です。IT専門職は、中でも日本の企業ニーズの高い職種です。そのための専門技能を身に着ける実践的カリキュラムがこの度の提案です。プログラミングやデータサイエンスの職種に就くための技術習得がインストラクターによって行われます。IT技術者指導のプロによる講義で、対話し議論しながら理解を進めて行きます。ほとんど経験の無い36人がこれによって専門職就労を果たしています。手を携えて共に就労の実現をするお役立ちを致します。

就労移行支援事業所ベルーフ
施設長 森田 廣一

専門職障害者就労とは

就労移行支援事業所ベルーフは、障害者と非障害者の社会における統合の実現を使命として、開業以来8年、IT専門職の障害者就労を推進してきました。

日本では、専門職の障害者就労はまだほとんど知られていません。専門職として世の中への役立ちを自ら創り、仕事と生活と遊びを楽しむ人生を送る―――ヨーロッパの先進的な障害者就労の現場から学んだ本質を日本で実現するため、ベルーフではビジネス経験豊富なプロのインストラクターたちが独自に研修を開発し、IT専門職の障害者就労で実績(1)を積み重ねてきました。

(1) 参照先:ベルーフホームページ「企業の皆様へ」

専門職障害者就労のメリット

専門職障害者就労は、就労先の企業にとって次のようなメリットがあります。

  • まず、専門職障害者就労は、企業が障害者法定雇用率を達成するために有効であるという点です。現在、障害者雇用促進法で定められた民間企業の障害者法定雇用率は2.3%です。今後段階的に引き上げられ、2026年には2.7%となることが決まっています(2)。そのため企業は、雇用率達成に向けてこれまで以上に施策を講じなければなりません。従来、企業は、単純作業を切り出すなどして補助的業務を用意することで、障害者雇用を創出してきました。しかし、補助業務も無限にあるわけではありません。この手法には限界があります。したがって今後、いかに障害者就労の職域を開拓し、障害者に能力を発揮して貢献してもらうかが、企業にとって大きな課題となってきます。専門職障害者就労が、その解決策となります。
  • また、専門職障害者就労には採用時のメリットがあります。なぜでしょうか。専門職として発揮する職務能力には、障害者と非障害者とで差はありません。企業は、障害者と非障害者とで雇用条件を変える必要はなく、職務能力による評価にもとづいて採用を検討することができます。企業にとって、採用の基準が明確であるということはメリットです。

専門職障害者就労は、就労者本人にとっても次のようなメリットがあります。

  • まず、専門職は、従来の補助業務中心の求人に比べて高い専門性が求められるため、給与水準が高くなるという点です。高い給与は、働くモチベーションに大きく影響するでしょう。
  • 次に、専門職になることで長く安定して働くことができるという点です。障害者就労、とくに精神障害者の就労において、就労継続率の低さが課題となっています(3)。就労が継続しない理由は、従来、障害者就労で中心となっている補助業務では、仕事のやりがいと責任感を感じることは難しく、長く働きたいという意欲を持ちにくいことにあります。しかし専門職になれば、世の中への役立ちを自ら創り出し、仕事の楽しさも大変さも味わうことができます。働きがいを感じるため、長く安定して働くことができるのです。
  • 最後に、専門職は職務範囲が明確であるため、企業から合理的配慮を得やすいという点です。「自分は専門職としてこのような貢献ができる。そのために、しかじかの点について配慮をいただきたい」という説明を、企業に対して明確に伝えることができます。

専門職障害者就労には、支援者にとっても次のようなメリットがあります。

  • 就労した障害者が長く安定して勤務できれば、支援者としても、早期離職してしまう懸念に煩わされなくなります。さらに、長期就労を見据えた支援に集中できるというメリットも得られます。

(2) 参照先:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター『障害者の就業状況等に関する調査研究』p22~(2017年4月)

(3) 参照先:厚生労働省『令和5年度からの障害者雇用率の設定等について』(2023年1月)

事業者様へのご提案

以上から、専門職障害者就労を推進することは日本の社会にとって大きな意味を持っています。ベルーフは、この流れをさらに加速させるため、ともに専門職障害者就労を推進し使命の実現を目指す就労移行支援事業所の事業者様に、ベルーフ研修の購入を提案いたします。

ベルーフ研修では、小手先の知識ではなく、業務の原則をマスターし仕事をきちんと遂行できる力の習得を目指しています。これは、IT専門職として就労を成功させるための条件です。研修では、ビジネスの現場で長くエンジニアや研修講師として活躍してきたプロのインストラクターが指導します。ベルーフはこれまで数々のIT専門職就労の実績を積み重ねてきましたが、研修を他事業者様にも活用していただき、日本の障害者就労をともに変えていきたいと強く考えています。たくさんの事業者様からの参加をお待ちしています。